夏のデッドストック有田・波佐見焼を入荷しました
2022.06.27
こんばんは。
6月初めに長崎・波佐見町で買付けをした
「デッドストック有田・波佐見焼」を公開しました。
今回は、夏の食卓を彩るような
涼し気な青や緑の器をたくさん揃えています。
もうないと思っていた蓋物(鯛茶漬)も
現地にまだ少し残っているのを発見したり、
これまで見たことがなかった、
お皿や鉢もたくさん見つけました。
人気の蓋物(むし碗)から、
使いやすい千代口(豆鉢)まで
種類も豊富なので、ぜひご覧ください。
このシリーズをご使用されているお客様からは、
季節の行事やおもてなし、
お祝いの席などにも活躍すると伺っています。
七夕やお盆などのイベントごとのハレの器として
おたのしみいただければ幸いです。
波佐見は「大量生産」できる産地と言われていますが
実際に現地を見学してみると「手作り量産」という表現のほうが、
しっくりする気がしました。
粘土の原料となる石を採掘する「石屋」
↓
石を砕いて加工し、なめらかな粘土にする「土屋」
↓
器の原型を作る「型屋」
↓
型に生地を流し込み、成形する「生地屋」
↓
釉薬掛けや絵付けを行い、窯で焼成する「窯元」
このように各工程を分業制で行い、
それぞれにその道の職人がいて、ひとつの器を作っていく。
土や火、気温や湿度といった
絶えず変化し続ける自然を相手に、
繊細な調整を常に繰り返しながら、
同じ器をいくつも作っていくのは
とても丁寧で、根気のいる仕事に思えました。
これまでよりもひとつの器を
大事に感じるようになった気がします。
波佐見町は山に囲まれ、
棚田が美しいとてもきれな場所でした。
機会があれば遊びに行ってみてください。
店主 松永