【金継師】カケ、ヒビを繕い、あたらしい器に。
大切な器がかけたり、ヒビが入ってしまったとき、
服や靴のようにお直しができたら、
永く使い続けることができますよね。
そこで器のお直しの相談先として
「金継ぎクロフ舎」さんをご紹介させていただきます。
金継ぎは修理をすると同時に
金継師の感性と技によって
あたらしい器として生まれ変わらせるお仕事です。
金継ぎを創作としておこなう芸術家の方もいらっしゃいますが、
クロフ舎の黒沢利絵さんは、
どちらかというと、「日々の器のお直し」に重点を置かれている方で、
きっと素敵に生まれ変わらせていただけることと思います。
私、店主の松永もこれまで金継についてほぼ知識がなく、
なんとなく、伊万里焼や九谷焼など
豪華絢爛な絵付けがされた器を繕うイメージを持っていたのですが、
じつは無地の磁器の器や
粉引きなど柔らかな器も
とても素敵にお直しすることができます。
実際にどんな風に生まれ変わるのか、
実物を見ていただくのが一番だと思ったので
昨年の秋に、いくつかお直しを依頼してみました。
カケのある器となると自宅だけでは足りず、実家からも総動員。
こんな器を依頼しています。(一部)
どれも思い入れのあるものばかり。
二階堂 明弘さんの飯碗です。薄さや深さもちょうどよく毎日使っていたのですが、薄いだけにチップと呼ばれる小さなカケができてしまいました。
結婚してからずっと愛用している松本伴宏さんの飯碗。こちらも口縁のことろにチップが。釉薬の下の信楽の土が見えていますね。
主人の祖母の家を整理したときに見つけたということで、母が4つセットで送ってくれた漆の汁椀。おばあちゃんの趣味の良さを感じられずにはいられません。
こちらも主人の母からの預かりもの。母は粉引きの器が好きでたくさん持っているうちのひとつ。中村恵子さんのうつわも愛用してくれています。
どんな風に仕上がっていくのか、
少しずつ紹介していきたいと思っています。
たのしみにしていてくださいね。