新潟のお正月料理「のっぺ汁」
2015.12.31
日本海の恵みをたっぷり一番出汁で。
あけましておめでとうございます。
今日は元旦、みなさんの食卓にもお雑煮が並んでいることでしょう。
関西は丸もち、関東は角もち文化といわれますがいかがですか?
地域によってさまざまな特色のあるお正月料理。
料理家YUKO_Margaritaさんのふるさと、
新潟のお正月には、「のっぺ汁」が並ぶそうです。
家庭ごとに具材のアレンジがあるようですが、
どこの家でも必ず入れるのが「干し貝柱」。
中華料理でよく使われる高級食材で、
これを入れるとうまみがぜんぜん違うとのこと。
生ではなく、干というのがポイント。
高価だけれどお正月はたっぷり干し貝柱を使います。
かまぼこも煮込むとお魚の出汁がでるのでコクが出るそうです。
澄んだだしに仕上げるには素材の下処理を。
煮込み料理でだしが濁ってしまうと、味にも雑味が出てしまいます。
せっかくとった一番だしを透明なままおいしく煮込むには
素材の下処理のひとてまを惜しまないことだそうです。
「里芋のぬめり取り」・・・カットした里芋に塩をまぶし、ぬめりが出てきたら2分ほど水から茹でこぼし、さらに水洗いする。
「こんにゃく、銀杏のにおい取り」・・・水からさっと茹る。
「鶏肉のくさみと汚れ取り」・・・10〜20秒ほど熱湯で軽くゆがく。
[つくり方]
①昆布とかつおの1番だしをとる。
②干し貝柱の水で戻し、その水をだしと合わせる。
③具材を食べやすいサイズに切る。
④合わせただしと具材を鍋に入れて煮込む。
⑤酒と塩、ほんの少しのしょうゆで味をつける。
⑥三つ葉といくらのしょうゆ漬けをのせて完成。
[主な材料]
里芋
人参
生しいたけ
銀杏(臭みを取るために湯を通す、かける)
かまぼこ
こんにゃく(ゆでこぼす)
いくらのしょうゆ漬け
干貝柱(甘みが強いので干 高価だけれど新潟のひとはたっぷり入れる)
鶏肉
色が映える黒いうつわに。中央を高く盛り付けて完成です。
料理家Yuko Margarita